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最終更新日:2026年10月9日
XPPen(エックスピーペン、旧表記XP-PEN)の液タブ(液晶ペンタブレット)や板タブ(ペンタブレット)で、線は引けるのに強弱がつかないことがあります。強く押さないと太くならない、逆に少し触れただけで太くなる、という悩みもあります。筆圧の悩みは、ペン・ドライバ・お絵かきソフトのどこで起きているかによって、見る場所が変わります。
この記事では、XPPenの取扱説明書と公式FAQ(2026年10月9日確認)をもとに、筆圧の設定のしかたと、効かないときに確かめる順番をまとめました。
つなぐ機器:筆圧の設定は、Windows・Mac・LinuxのPCに入れたドライバで行います。液タブはPCか映像出力(USB 3.1 DP1.2)に対応したAndroidが必要です。iPhone・iPadは、Bluetooth対応の一部の板タブをibisPaintで使う場合だけ対応し、筆圧はibisPaint側で設定します(つなげる機器の対応表)。
筆圧の段階は機種と付属ペンで違います。すべての機種が16,384段階ではありません。主な機種の公式の値は次のとおりです。
| 機種 | 付属ペン | 筆圧 | ON荷重 |
|---|---|---|---|
| Artist 12 3rd・Artist 16 3rd | X4 スマートチップスタイラス | 16,384段階 | 2g |
| Artist Pro 16(Gen 2)など Artist Pro(Gen 2)、Artist 13.3 Pro V2・15.6 Pro V2、Deco Pro(Gen 2) | X3 Pro スマートチップスタイラス | 16,384段階 | 3g |
| Artist 12 Pro Lite | PA2 | 8,192段階 | 12g |
| Artist 12 セカンド・Deco M/MW・Deco L/LW | X3 Elite | 8,192段階 | — |
| Deco 01 V2 | バッテリーレスペン | 8,192段階 | — |
| Deco 640 | 色で違う | パープル16,384段階/ブラック8,192段階 | — |
※各製品ページ・ペンの製品ページの仕様(2026年10月8日確認)。「—」は当サイトが公式の値を確認できなかったものです。
Artist 12 3rd の製品ページは、X4 を「わずか2g荷重でのペンタッチで反応」と紹介しています。Artist 12 Pro Lite の公式FAQ「筆圧レベルはどうですか?」の回答も「8192レベル」です(2026年10月9日確認)。自分の機種の付属ペンはペンの設定と替え芯の互換表でも確認できます。
筆圧の設定は、ドライバの「ペンの設定」で行います。ペンを作業エリアに近づけると、ドライバがペンを自動で認識して画面に追加します。Artist 12 3rd の取扱説明書(2026年10月9日確認)に載っている項目は次のとおりです。
| 項目 | できること |
|---|---|
| 圧力感度(筆圧のカーブ) | カーブを動かすか、用意されたプリセットを選ぶ |
| 現在の圧力感度 | ペンを押して、いまの筆圧をテストする |
| 筆圧 | オフにすると筆圧が感知されなくなる |
| 傾き検知機能 | オフにすると傾き検知が無効になる |
| Windows Ink(Windowsのみ) | Office や Whiteboard の手書きを使うならオフにしない |
| マウスモード | ペンを離した位置にカーソルが残る。描くときは通常オフ |
Artist Pro 16(Gen 2)の取扱説明書によると、カーブのほかに「ペンの硬さ」のスライダーでも調整できます。ドライバ設定には「筆圧無効化」「傾き検知無効化」もあります。版によって、筆圧のオン・オフがペンの設定とドライバ設定のどちらにあるかが違います。
Artist 15.6 Pro V2 の取扱説明書には、画面左下の描画ボードで試し描きしながら、プリセットの効き方を確かめられると書かれています。版によっては、カーブを変えたあとにドライバ画面の「保存」を押す必要があります(Artist Pro 16(Gen 2)の取扱説明書)。
図:筆圧が効かないときの切り分け(取扱説明書・公式FAQをもとに当サイトが作成)
公式FAQ「Artistは筆圧を使用できません。」(2026年10月9日確認)は、次の順番で確かめるよう案内しています。
取扱説明書のFAQは、まず付属(純正)のペンを使っているかを確かめるよう書いています。ペンを近づけても反応しない場合は、ペンが反応しない・描けないときの症状別チェックへ進んでください。
クリスタとSAIのFAQに共通するのは、ドライバの「Windows Ink」とソフト側の入力方式を組で合わせる考え方です。ソフトごとの公式FAQの内容は次のとおりです(2026年10月9日確認)。
| ソフト | 公式FAQの手順(要約) |
|---|---|
| CLIP STUDIO PAINT | Ink オフ+環境設定のタブレットで「WinTab」、または Ink オン+「TabletPC」 |
| SAI2 | Ink オフ+オプションで「WinTab API」、または Ink オン+「Windows API」。変えたらSAI2を再起動 |
| SAI(SAI1) | ソフト側に選択がないため、ドライバの Windows Ink のオン・オフを両方試す |
| Photoshop(Windows) | 「PSUserConfig.txt」を作って WinTab を使う設定にする(FAQの例は Photoshop CC 2015) |
| GIMP 2.10 | 「編集」→「入力デバイス」でペンを設定し、ダイナミクスで筆圧を不透明度やサイズに割り当てる(英語のFAQ) |
※出典は次の公式FAQです。「Clipstudio Paintで筆圧が反映されない場合の対処方法」「Saiで筆圧反映されない場合の対処方法」(いずれもPDF)。「WindowsでAdobe Photoshop CCは筆圧ないの解決方法」「How to setup pen pressure on GIMP 2.10」。
クリスタとSAIのFAQは、どちらもマウスモードにチェックを入れないよう書いています。Photoshopの方法はフォルダの中の設定ファイルを扱うため、作業前にFAQの画面と自分のPhotoshopの版を見比べてください。クリスタ側の設定の場所はクリスタ(CLIP STUDIO PAINT)の設定にまとめています。
筆圧は出ているのに、強く押さないと線が太くならなかったり、少しの力で太くなりすぎたりする場合は、ドライバの圧力感度のカーブを少しずつ動かします。プリセットを選び、描画ボードやソフトで試し描きして決めると比べやすくなります。
ソフト側にも筆圧の調整があります。たとえばクリスタには「筆圧検知レベルの調節」があります。ドライバとソフトの両方を同時に大きく動かすと、どちらが効いているかわかりにくくなります。片方を初期の値に戻してから、もう片方を調整してください。
ドライバの設定を元に戻したいときは、ドライバ設定の「デフォルトに戻す」を使います。うまく合った設定は「構成ファイルのインポート&エクスポート」で書き出しておけます(同じOSの間でだけ使える機能)。
取扱説明書は、Microsoft Office や Whiteboard などで手書きを使うなら Windows Ink をオフにしないよう書いています。Artist 15.6 Pro V2 の取扱説明書は、主な用途が絵を描くことなら、この機能をオフにしないよう案内しています。一方、Artist Pro 16(Gen 2)の取扱説明書は、Windows Ink が不要な一部のペイントソフトではオフにするよう書いています。
このように取扱説明書でも書き方が分かれるため、当サイトは「ソフトのFAQの組み合わせで筆圧が出るほう」を選ぶ方法をすすめます。手書きパネルを使う場合の手順は、公式FAQ「Windows11でペン入力時に手書きパネルが表示されない場合の解決方法」(PDF)にあります。Windows の「ペンと Windows Ink」の設定を変え、ドライバの Windows Ink をオンにします。
Macには Windows Ink の設定はありません。筆圧が出ないときは、まず「プライバシーとセキュリティ」のアクセシビリティで XPPen のドライバが許可されているかを確かめます。手順はMacでの設定にあります。
Bluetooth対応の一部の板タブをibisPaintで使う場合は、ibisPaintの設定の「対応スタイラス」で XPPen の項目を選び、筆圧の機能をオンにします(公式ストアのiOS接続の案内)。
型番MDP1221の液晶ペンタブレットモードでは、16Kの筆圧検知と傾き検知はドライバなしで使えると公式FAQにあります。設定の変更には専用のドライバが必要です(2026年10月8日確認)。
取扱説明書は、替え芯がひどくすり減ったり縁がとがったりしたら交換するよう書いています。また、使わないときは、ペン先や消しゴム側に重さがかからない状態で保管するようすすめています(Artist 12 3rd)。
別のPCでも筆圧が出ない場合は、ペンの不具合も考えられます。買い直す前に、保証期間内かを確かめます。公式ストアで買った場合、スタイラスペンの保証は6か月です(保証規定、2026年10月9日確認)。本体は18〜24か月(機種による)、Amazon・楽天で買った場合の本体は12か月で、消耗品と転売品は対象外です。修理の申し込みは保証期間と修理の申し込みで確認できます。
XPPenのドライバの「ペンの設定」にある「現在の圧力感度」で、ペンを押して数値が動くかを見ます。ドライバで動けば、ペンと接続は働いていると判断する目安になります。
筆圧がオフになっていないか、マウスモードがオンになっていないかを確かめます。直らなければ、他社とXPPenのドライバを削除して再起動し、最新版を入れ直します。
Windows Ink とクリスタの入力方式が合っていない可能性があります。公式FAQは、Ink オフなら「WinTab」、Ink オンなら「TabletPC」を選ぶ組み合わせを案内しています(2026年10月9日確認)。
取扱説明書でも書き方が分かれます。使うソフトの公式FAQの組み合わせを試し、筆圧が出るほうを選びます。Office などで手書きを使うならオンのままにします。
ドライバの圧力感度のカーブやプリセットを少しずつ変えて試します。ソフト側の筆圧の調整と同時に大きく動かさず、片方ずつ調整します。
違います。X4・X3 Pro 搭載機は16,384段階ですが、Artist 12 Pro Lite・Deco 01 V2 などは8,192段階です。Deco 640 はパープルが16,384段階、ブラックが8,192段階です(2026年10月8日、各製品ページで確認)。
SAI2は、Ink オフなら「WinTab API」、Ink オンなら「Windows API」を選び、SAI2を再起動します。SAI1はソフト側に選択がないので、ドライバの Windows Ink のオン・オフを両方試します(公式FAQ、2026年10月9日確認)。
公式FAQは、「PSUserConfig.txt」という設定ファイルを作り、Photoshop の設定フォルダに入れて WinTab を使う方法を案内しています。FAQの例は Photoshop CC 2015 です。
「プライバシーとセキュリティ」のアクセシビリティで、XPPen のドライバが許可されているかを確かめます。Macには Windows Ink の設定はありません。
公式ストアで買った場合、スタイラスペンの保証は6か月です(2026年10月9日、保証規定で確認)。消耗品の摩耗による故障は対象外で、本体の保証は購入先で違います。ペンの不具合が疑われるときは、買い直す前に技術サポートに相談してください。
設定をそろえても筆圧が出ない場合は、XPPenの技術サポート(電話03-4570-2327、平日9時〜17時、土日祝を除く。メール servicejp@xp-pen.com)に相談します(公式ストアのカスタマーサービスのページ、2026年10月8日確認)。窓口の選び方は問い合わせ・修理の窓口にまとめています。原因が替え芯の摩耗とわかったら、替え芯の種類をペンの設定・替え芯の交換で確かめてから買い足してください。
原因が替え芯やペンとわかったら、替え芯・ペンの価格と保証をXPPen公式ストアで確認する
XPPen公式ストアで価格を見る(PR)公式ストアで買うと本体保証18〜24か月(機種による。Amazon・楽天は12か月)。送料無料、到着から30日以内の返品に対応(開封済みは80%返金・返送料は自己負担)(2026年10月8日確認)
※本記事は一般的な情報提供です。価格・セール・保証などの条件は確認日時点のもので、変わることがあります。最新の情報はXPPen公式サイト・公式ストアでご確認ください。手順は2026年10月9日にXPPenの取扱説明書・公式FAQで確認した内容を要約したもので、ドライバやソフトの画面は版によって異なります。