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最終更新日:2026年10月9日
XPPen(エックスピーペン、旧表記XP-PEN)のペンで描いていると、勝手に消しゴムに切り替わったり、ペンを止めると丸が出て右クリックのメニューが開いたりすることがあります。カーソルが飛ぶ、線が途切れる、描いた線が遅れてついてくるといった症状もあります。このページでは、ペンも画面も反応はしているのに、思ったとおりに動かない症状をまとめました。
この記事では、XPPenの取扱説明書と公式FAQ(2026年10月9日確認)をもとに、症状ごとに見直す場所を整理しました。ペンがまったく反応しないなど、ほかの症状はトラブル対処の一覧から探せます。
つなぐ機器:ペンボタンや筆圧の設定は、Windows・MacのPCに入れたドライバで行います。液タブは、PCか映像出力(USB 3.1 DP1.2)に対応したAndroidにつないで使います(つなげる機器の対応表)。
| 症状 | 考えられる原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 描いている途中で消しゴムに切り替わる | ペンボタンに「ペン/消しゴム」の切り替えが割り当てられ、持つ指で押している | ドライバのペンボタンの割り当てを確認。ペンを回してボタンの位置を合わせる |
| Photoshopなどで消しゴムに切り替わらない | ドライバとソフトの設定の組み合わせ | ドライバのWindows Inkとソフト側の設定を確認 |
| ペンを止めると丸が出て、右クリックのメニューが開く | Windowsの「長押しを右クリックとして認識する」 | 「ペンとタッチ」で長押しの設定をオフにする |
| ダブルクリックになる・ならない | Windowsのペン操作の設定、ペンボタンの割り当て | 「ペンとタッチ」の一覧とドライバのペンボタンを確認 |
| カーソルが飛ぶ・勝手に動く | マッピング(作業エリア)、キャリブレーション | マッピングを確認し、キャリブレーションし直す |
| タッチ対応の機種で、手が触れて線が出る | タッチ機能の誤操作 | タッチの範囲を絞る、付属のグローブ、タッチスイッチ |
| 線が途切れる・ガタガタする | 替え芯の摩耗、筆圧の設定、接続のゆるみ | 替え芯の摩耗を確かめ(すり減っていれば交換)、筆圧テストで反応を確かめる |
| 描くと線が遅れる・重い | PCの性能、ソフトの手ぶれ補正やブラシの設定 | ソフトの推奨構成を確認し、設定を軽くする |
| ホイールで拡大・縮小・回転ができない | ソフトのショートカットとドライバの割り当てが合っていない | ソフトのショートカットに合わせてドライバを設定 |
※取扱説明書と公式FAQ(2026年10月9日確認)をもとに当サイトがまとめた表です。
図:ペンの挙動に関わる4つの層(取扱説明書・公式FAQをもとに当サイトが作成)
まずドライバの「ペンの設定」で筆圧テストをします。テストでもおかしければ①②、ソフトでだけおかしければ③④を見直します。ペンがまったく反応しない場合は、ペンが反応しない・描けないときの症状別チェックから確認してください。
Artist 12 3rd の取扱説明書(2026年10月9日確認)によると、ドライバの「ペンの設定」でペンボタンの機能を変えられます。選べる機能には「ペン/消しゴム」(ペンと消しゴムの繰り返し切り替え)や「[B]/[E]」(BキーとEキーの切り替え)があります。これらが割り当てられたボタンを描きながら押すと、消しゴムに切り替わります。
取扱説明書は、ボタンを押しやすい位置までペンを回して持ち、描く最中に誤って押さないよう注意しています。ソフトごとの割り当て(「アプリケーション」の設定)もあるので、特定のソフトでだけ起きる場合はそちらも確かめます。
X3 Proスマートチップスタイラスの製品ページ(2026年10月9日確認)には、ペンの後ろ側(テール部)にデジタル消しゴムがあると書かれています。逆さに持つと消しゴムとして使われるので、持ち替えたときの切り替わりにも注意します。
旧機種(Artist 16)向けの公式FAQ「Photoshop CC(2018)を使用した場合に筆圧及びペン/消しゴム機能が切り替えられない不具合の対応」(2026年10月9日確認)があります。Photoshopを終了し、ドライバの「Support digital ink」を選んでから起動し直す、という手順です。いまのドライバ(Artist 12 3rd の取扱説明書)では、ペンの設定に「Windows Ink」の項目があります。
CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)は、ドライバのWindows Inkとクリスタの「タブレット」の設定を組で合わせる方法が公式FAQにあります。組み合わせの表はクリスタの設定で確認できます。
描いている途中でペンを止めると、カーソルのまわりに丸が出て、そのあと右クリックのメニューが開くことがあります。公式FAQ「Windows11で長押し右クリックを無効する方法」(PDF、2026年10月9日確認)は、この症状をWindowsの「長押し右クリック」機能によるものと説明しています。対象の型番には、Artist 12 3rd・Artist 16 3rd・Deco 01 V2 など現行の機種も含まれています。
同じPDFの画面には「ペン ボタンを使用して右クリックの操作をする」という項目も写っています。ボタンを押したときだけ右クリックになる場合は、この項目とドライバのペンボタンの割り当ての両方を確認します。
前述のFAQのPDFに写っている「ペンとタッチ」の一覧では、ダブルタップがダブルクリック、長押しが右クリックに対応しています。意図しないダブルクリックが起きたり、逆にダブルクリックが通らなかったりするときは、この一覧のダブルタップの項目をWindowsの画面で確かめてください。
ペンボタンでクリックの操作をしたい場合は、ドライバのペンボタンの「マウスコントロール」で、マウスとキーボードの組み合わせを割り当てられます(取扱説明書)。ボタンの設定の全体はショートカットキー・ホイールの割り当てにまとめています。
取扱説明書のFAQは、カーソルが勝手に移動するときの確認として、ドライバのマッピングを見ることと、ペンをキャリブレーションすることを挙げています。複数のモニターを使っている場合は、作業エリアのマッピング先が液タブになっているかを確かめます。手順はペンがずれる・キャリブレーションが出ないときで説明しています。
作業エリアが1点に集まってカーソルがおかしな動きをする場合は、公式FAQ「XPPenドライバのマッピングエリアが正常に表示されない場合の改善方法」(2026年10月9日確認)の手順で直します。ドライバを「デフォルト」に戻し、USBハブや分配器を外してPCに直接つなぎ、直らなければドライバを入れ直します。
Artist Ultra 14・Artist Ultra 16・Artist Pro 27(Gen 2)などには、画面を指で操作できるタッチ機能があります。Artist Ultra 14 の公式FAQ「ドローソフトウェアで誤操作を回避するにはどうしたらいいですか?」(2026年10月9日確認)は、誤操作を防ぐ方法を4つ挙げています。
この症状だけを扱う公式の日本語FAQは、2026年10月9日の時点で見当たりませんでした。当サイトでは、ドライバの筆圧テストで、ペンを画面から離した状態でも筆圧の値が出ていないかを見る方法で切り分けています。触れていないのに値が出る場合は、ペンの不具合も考えられるので、技術サポートに相談してください。
線が途中で切れる場合は、替え芯の摩耗から確かめます。取扱説明書は、替え芯がひどくすり減ったときや縁が鋭くなったときの交換をすすめています。付属の交換ツールで古い芯を抜き、新しい芯を止まるまで差し込みます。替え芯の互換はペンの設定と替え芯の交換で表にしています。
替え芯を変えても変わらなければ、ドライバの「圧力感度」で筆圧のカーブを確かめます。取扱説明書によると、曲線を調整するか、用意されたプリセットから選べます。カーブの調整のしかたは筆圧の設定で説明しています。
線の始まりと終わりを細くする「入り抜き」は、筆圧を使う表現です。ソフトで筆圧が出ているかを先に確かめ、出ていなければドライバのWindows Inkとソフト側の設定の組み合わせを確認してください。USBハブや延長ケーブルを通している場合は、外してPCに直接つないで試します。
取扱説明書のFAQは、描画に遅延が出たり重くなったりする場合の確認として、PCの性能(CPU・GPU)を挙げています。使っているお絵かきソフトの推奨構成を満たしているかを確かめ、ソフトの公式FAQに沿って設定を見直す、という内容です。
Artist Pro 16(Gen 2)の取扱説明書(2026年10月9日確認)は、ソフトの手ぶれ補正などの設定で、PCの性能によっては遅延が出ると説明しています。手ぶれ補正を一度弱めて比べてみてください。
英語の公式FAQ「Line latency/Brush Lag」(2026年10月9日確認)は、Photoshopを例に軽くする方法を挙げています。ブラシやキャンバスを小さくする、スムージング(手ぶれ補正)やブラシの効果を弱める、Photoshopに割り当てるメモリを増やす、GPUを使う設定にする、などです。メモリとGPUは、Photoshopの環境設定の「パフォーマンス」で変える項目です。
旧機種向けの英語の公式FAQ「How to solve PS lag issue on Windows?」は、逆にGPUの使用をオフにする方法を挙げています。案内が分かれているので、片方を試して変わらなければ元に戻してください。
液タブや左手デバイスのホイールで拡大・縮小や回転ができない場合は、公式FAQ「XPPen製品のホイールでの拡大縮小動作できない改善方法」(PDF、2026年10月9日確認)の考え方で見直します。まずソフト側で拡大・縮小に割り当てられているショートカットを確かめ、ドライバのホイールに同じキーを設定する、という手順です。
FAQの例では、CLIP STUDIO PAINTの拡大がWindowsでCtrl+Num+またはCtrl+=、縮小がCtrl+Num−またはCtrl+−です。回転についても同じ形の公式FAQがあります。
別のPCでも同じ症状が出る場合は、XPPenの技術サポートに相談します。メールは servicejp@xp-pen.com、電話は03-4570-2327(平日9時〜17時、土日祝を除く)です。チャットの受付時間は公式のページによって書き方が違うので、問い合わせ先のまとめで確かめ方を説明しています。
公式ストアの保証規定(2026年10月9日確認)では、公式ストアで買った場合のスタイラスペンの保証は6か月です。本体は18〜24か月(機種による)で、Amazon・楽天で買った場合の本体は12か月、転売品は対象外です。替え芯などの消耗品、落下や浸水による故障は対象外です。修理の流れは保証と修理の申し込みにまとめています。
ペンボタンに「ペン/消しゴム」の切り替えが割り当てられていて、描きながら押している場合があります。ドライバの「ペンの設定」でペンボタンの割り当てを確認し、必要なら別の機能に変えてください。
公式FAQでは、Windowsの「長押し右クリック」機能によるものと説明されています(2026年10月9日確認)。「ペンとタッチ」で長押しの設定を開き、「長押しを右クリックとして認識する」のチェックを外します。
Windowsのコントロールパネルの「ペンとタッチ」にあります。ペンのボタンでだけ右クリックになる場合は、ドライバのペンボタンの割り当ても確認してください。
ソフトでだけ切り替わらない場合は、ドライバのWindows Inkとソフト側の設定の組み合わせを見直してください。
取扱説明書は、ドライバのマッピングの確認と、ペンのキャリブレーションを案内しています。作業エリアが1点に集まる場合は、ドライバをデフォルトに戻し、USBハブを外して直接つなぎます。
Artist Ultra 14 の公式FAQは、ペン優先の機能、タッチの範囲を絞る設定、付属のグローブ、タッチスイッチでオフにする方法を挙げています(2026年10月9日確認)。
故障とは限りません。まず替え芯がすり減っていないかを見て、すり減っていれば交換します(付属の替え芯があれば、それを使えます)。それでも途切れる場合は、ドライバの筆圧テストと、ソフトの筆圧の設定を確認してください。
取扱説明書は、PCの性能がソフトの推奨構成を満たしているかの確認を案内しています。手ぶれ補正やブラシの効果を弱め、キャンバスやブラシのサイズを小さくして比べてください。
ソフトの拡大・縮小のショートカットと、ドライバのホイールの設定が合っていない可能性があります。公式FAQは、ソフトのショートカットを確かめてドライバに同じキーを設定するよう案内しています。
公式ストアで買った場合、スタイラスペンの保証は6か月です(2026年10月9日確認)。替え芯などの消耗品は対象外で、本体の保証は購入先で違います。
原因が替え芯の摩耗とわかり、付属の替え芯を使い切っている場合は、公式ストアの替え芯の一覧で、自分のペンに合う替え芯を選べます。ペンの故障が疑われるときは、先に保証期間内かを確かめて技術サポートに相談してください。
原因がわかったら、替え芯・ペン単体の対応機種と価格をXPPen公式ストアで確認する
XPPen公式ストアで価格を見る(PR)公式ストアで買うと本体保証18〜24か月(機種による。Amazon・楽天は12か月)。送料無料、到着から30日以内の返品に対応(開封済みは80%返金・返送料は自己負担)(2026年10月8日確認)
※本記事は一般的な情報提供です。価格・セール・保証などの条件は確認日時点のもので、変わることがあります。最新の情報はXPPen公式サイト・公式ストアでご確認ください。手順は2026年10月9日に公式の取扱説明書・FAQで確認した内容を要約したもので、ドライバやWindowsの画面は版によって異なります。